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きまぐれ

デッキ解説【ドラゴンミネア】②

デッキ解説②

今回は不採用カードの紹介をしたいと思います。

デッキの構築は、8月の時からだいぶ変わりました。なぜかというと、8月時のランクマッチと9月時のランクマッチでは環境は全く違ったからです。

まずは前回の記事の冒頭で紹介した8月時のカードから見ていきます。

 

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《コドラ》

このカードの効果は実質、「先行なら効果なし、後攻なら手札のドラゴンのコスト-2」というものです。

先行後攻の確立は5分5分なので、期待値から言えば「手札のドラゴンのコスト-1」であり、《コドラ》のコスト換算で言うならこのカードは3/4/4相当とも言えます(手札のドラゴンのコストを-1するため)

 自分としては使ってみるまでは「実質3/4/4のドラゴンが弱いはずがなく、後攻しんりゅう6コストが強いのでは」

と考えていました。しかし、蓋を開けてみるとそもそも後攻時のコスト-2というものが強くありませんでした。

いや、正確にはそれ自体は決まるとそこそこ強いかもしれませんが、4ターン目に4/4を置く動きは現環境では弱いです。なんせ4ターン目に相手が出すものは《オルゴデミーラ》で、それに対して相打ちにしかならないカードは基本的に強くないです。

 現環境での4/4の弱さは①の記事で語った通りで、さらに後攻での《しんりゅう》との組み合わせでも強くなかったです。

そもそも《しんりゅう》という最強カードを引いている前提という時点で微妙ですし、もし《しんりゅう》以外の特技セットをすでに持っているなら③の記事に書く予定の「5ターン目しんりゅう」を狙うべきですし、コンボパーツがそろっていないならやるべきはテンションを回してのコンボパーツ探しですので、《コドラ》を出す動きは当然微妙です。

 《りゅうきへい》との比較ですが、違いはHP1と効果があるかどうかですが、この4/4/5というスタッツは現環境で偉く、効果をなくしても採用する理由になります。

そして《コドラ》もそうですが、《バルンバ》というカードから続けて出せるため、4コストのドラゴンというのは対アグロにおいてそれだけで小さな《シールドオーガ》として使えるので便利です。

 

 

《イエローシックル

《シールドオーガ》

8月のリストでは、コンボパーツ、ドラゴン枠以外(厳密にはフェアリードラゴンはドラゴンですが)の枠を「対アグロ用カード」に割いてました。

8月度は新弾で追加された《ことだまつかい》を入れた「アグロテリー」や、《パペットマン》や《だんごスライム》を加えた「アグロゼシカ」が流行していました。

世間で流行していたミネアにはこの枠で《だいまどう》や《デスマーキュリー》などが入っていますが、その部分をこの2枚にすることによって、アグロデッキははっきり言ってカモでした。

その分「ミラーで不利になるのでは?」と思われるかもしれませんが、一般的なリストには《太陽のタロット》や《だいまどう》などミラーで強くないカードが入っていたので、デッキ的にも5分5分くらいで、さらにその当初はミネア側のリストやプレイもまだ固まってなかったころで、この枠にアグロキラーを入れてアグロをかもりつつ、ミラーで5分ないしそれ以上を実現して、割と少ない勝利数でもレジェンドで20位台に残ることができました。

 


《ジュリアンテ》

9月に入りテリーが減り、3体ストップ効果の弱体化、全体的なカードパワーUPによりしんりゅうパターン以外でカードが残りづらい環境になったため抜きました。

第三弾の頃では《魔術師のタロット》で複製することも多かったこのカードですが、このカードを入れていて強いと感じる場面は1つしかありませんでした。

こちらが《しんりゅう》超展開を決めた後、返しに《愚者のタロット》でモンスター達の攻撃力を1にされてターンを返されたときです。

ただし、OTKゼシカが流行した後は、相手にリーサルがないと思い《パフパフ》を温存してきた相手にバフ効果からの不意のリーサルをしたり、《ベビーマジシャン》を止めるという役割もあり、使い所もありそうです。

ドラゴンミネアのようなコンボパーツ(特技カード)とコンボ要因(各種ドラゴン)というデッキには、それ以外のカードにはなるべく汎用性の高いカードかカードパワーの高いカード採用したいので、そういう意味でも《ジュリアンテ》はなるべく採用したい1枚ではあります。

 

2.そのほか採用しなかったカード

 

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《デスマーキュリー》

ミラーマッチで《しんりゅう》を探しに行ける数少ないカード。入れれば確実にミラーに強くなると思います。

しかし、現環境では盤面に関与しない4/4/4はだいぶのんき。8月度はアグロ環境、9月度はゼシカ環境であり、それを考慮するとあまり入れたくはないカードです。

ドラゴンミネアの残り枠はかなり環境に左右されるので、ドラゴンミネアミラーやミッドレンジ以降の低速環境なら確実に強いです。

また、このカードを入れるなら、5コストには盤面に関与しないミレーユは外した方がいいかもしれません。

ただしそれもまた環境次第といったとこでしょうか。



ブラックドラゴン

新弾が始まった直後、環境が始まった直後はアグロ環境になることを予想してまさにそれは予想通りだったのですが、そんな中このカードを入れるのはアグロを軽視し過ぎだったと思います。

バルンバ1枚(2枚)でアグロに有利を取れるほどアグロというデッキは弱くありません。

ただし、これもまた環境次第で、中速以下のデッキに対してはめっぽう強いです。

あと、このカードを入れることによって、「しんりゅうと合わせて使ったら強いじゃないか」と考える人もいるかもしれませんが、それは少し自分本位かもしれません。

そもそも決めれば絶大な効果を発揮する《しんりゅう》と合わせれば強いという、ブン回りをさらに強化するようなカードはドラゴンミネアというデッキには必要ありません。

このデッキでメインパーツ以外で大事なのは、

①《しんりゅう》を引けない時にいかに別の勝ち筋で勝利するか

②環境に合せて、ミラー以外でシェアの広いデッキをどう意識するか

だと思います。その意味で、《ブラックドラゴン》が強い環境ならともかく、《デスマーキュリー》と合わせて自分の中ではまだ入れたり抜いたりを繰り返してるカードです。



《だいまどう》

新弾を回してみて評価の下がり方NO.1のカードです。使ってみるまでは、《銀のタロット》を引けない事故という占い系ミネアの最大の弱点を解消する超絶インチキカードだと思ってました。こんなずるいカードを作ってまで運営は何を考えているのだと。

蓋を開けたら、こんなカードはいりませんでした。

まず、事故回避の部分ですが、

①《タロットシャッフル》を持っていてかつ《魔術師のタロット》はあるが《銀のタロット》は引けてない状態

②↑上記に加えて《しんりゅう》を持ってる場合、本来なら《しんりゅう》を起動できない時でも《しんりゅう》を起動できる。

そのような場面なら強いと思います。

しかし、先ほども書きましたが、このデッキで《しんりゅう》を持っていることを前提となる動きは必要最小限にとどめるべきです。なぜなら、《しんりゅう》を引いていない時に弱いからです。

さらに、仮に《しんりゅう》の次に複製することが多い《エビルドライブ》を狙ったとします。

でもその場合も5ターン目に5/3/6という実質バニラを出してからの6ターン目に5/5を2体。

確かに弱いとは言い切れませんが、そのターンに《運命の輪》の効果が切れてしまうため、他の占いカード(キースドラゴンなど)を出すにも結局《銀のタロット》を引き入れる必要があります。

これは低速以下のデッキを相手に限った場合の話で、アグロデッキなどを相手には5/3/6はもうあまりに弱すぎます。

しかも今までのは《銀のタロット》を引けてなくてかつ他のコンボパーツを引けてるという歪んだ条件であって、これが逆に《銀のタロット》は引けてる場合はこのカードはほぼバニラです。

このカードを唯一強く使えるとしたら、《愚者のタロット》等全体除去をケアして複製した2枚目の《しんりゅう》を手札から出さなかった場合。

その場合は次のターンも超必中《しんりゅう》を狙えますが、ミネアミラーで先に《しんりゅう》を決めたらその部分の如何に限らず9割方勝負は決しているので、採用するに値しないカードだと思います。

 


《太陽のタロット》

アグロデッキというこちらの怠けを許さないデッキに対して、《銀のタロット》を引いていないと効果を選べないという部分が何とも微妙。

さらに4弾では《パペットマン》という大きめのカードが登場し、《タロットシャッフル》での除去はさらに重要性を増しました。

ミラーではコンボ成立を遅めるカードであり、ミラーを考えると特技カードはコンボ要因以外をなるべく入れたくないので、今の環境ではいらないと思います。

トルネコが多い環境では強い1枚だとは思います。